長崎大学工学部では、技術職員が学生さん達の授業や研究活動をサポートしています。
このブログでは、技術職員の視点から、工学部で行われている授業や研究の様子を紹介していきます。
「ある日の技術職員」では、工学部で授業や研究をサポートする技術職員の一日を紹介します。
第3回目も、[機械系技術職員Uさん] の業務に密着し、工学部機械工学コースの学生さんたちの研究活動の様子をご紹介します。
2月某日、この日は長崎大学の実験水槽での業務です。
これまで紹介できていなかったのですが、長崎大学文教キャンパスの中には大きな実験水槽があります!
「ある日の技術職員 Vol.1,2」でもご紹介しましたが、長崎大学工学部にはターボ機械を専門とする先生が在職しており、その研究室では学部4年生や修士課程の学生さんたちが潮流タービン開発に関する研究を行っています。(詳しくはこちら)
今回は長崎大学文教キャンパスから、大きな実験水槽を使ったタービン研究の様子をご紹介します。
今日行うのは、水槽内でのタービンの動作確認です。
メンバーは、機械工学コースの学生さん、機械系技術職員のUさん、機械系技術職員のKさん(初登場)、電気系技術職員のAさん(初登場)、そして連携研究員の泉先生です。
タービンの中には発電機が組み込まれています。
タービンが回転して発電を行いますが、その電気を「使える電気」に変換する必要があります。
ここで力を貸してくれるのが、電気電子工学コースの先生と電気系技術職員です!
さて、さっそくタービンの動作確認を始めます。

↑タービンを水槽内に設置するために準備をするUさん。安全第一で作業します。

↑タービンを水槽内に設置中のUさん(上)とKさん(手前)
タービンを水槽に設置し、流れを起こします。
ちなみに、潮の満ち引きによって引き起こされる潮流は、時間によって流れる方向が大きく変わります。そこで、今回実験する潮流タービンは流れの向きに正対するような構造としました!
これがうまくいくのか、確認のための実験です。

↑流れを起こしてタービンの動作を確認中。
う~ん、なかなか安定しません。
いろいろな検証を行った結果、別の実験用にタービンに取り付けていた固定器具が、全体のバランスを崩していることがわかりました。
そこで、機械系技術職員のKさんがその場で固定器具を切断することにしました。

↑現場にて固定器具を切断中のKさん。
固定器具を外したタービンを水槽に戻し、再度動作確認を行ったところ、何とかうまくいきました。
今日の実験はこれで終了です。
今日紹介した水槽実験のように、長崎大学工学部の研究活動では、時には異なるコースが関わり合い、多くの人々が支援してくれます。
大学在学中に研究を通して多くの人と関わり、さまざまな分野の技術に触れることができるのは、とても貴重な経験ですね!
それでは、今日はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました〜
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